「ユニ・チャーム SAPS経営の原点―創業者高原慶一朗の経営哲学」をわかりやすく解説!【要約・二神 軍平】

2022年6月22日

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今回は「ユニ・チャーム」創業者の高原慶一朗会長の経営手法を同社の取締役にしてユニ・チャームペットケアの社長である二神軍平氏が纏めた実践に基づいた経営指南書「ユニ・チャーム SAPS経営の原点―創業者高原慶一朗の経営哲学」を解説していきます。
この本は一言でいうと「意識を変えるのではなく、行動を変えること」の重要性を理解できる本です。
大変です。部下が言うことを聞かなくて困っています。何度もやるべきことの必要性を説明しているんですけど動かないんです。どうしたらいいんでしょうか?
まずやるべきは行動を変えることです。成果をコントロールすることは難しいが、行動をコントロールすることは容易いことが理解できる。みなが同様の行動を行い、同じ方向を向いて行動することができるようになる。
これを理解すれば、部下をうまくコントロールできるようになりますか?
安心しろ!最後まで読めば、どう行動をコントロールしていくかを理解し実践できる方法を教えよう。今回の記事をよむことで、部下をコントロールして成果を出す方法がわかるようになるだろう
よろしくお願いします。

薬剤師・ごんのプロフィール

  • 30代の薬剤師サラリーマン
  • 妻・子供2人の4人家族
  • 子供がいてもFIREを目指している過程をブログ・YouTubeで発信中
  • ブログは2ヶ月でGoogleアドセンス取得
  • 過去にはマネーリテラシーがなく損切りに損切りを重ね100万円以上の損失経験あり
  • 現在は「高配当株投資」「インデックス投資」「米国ETF」をメインに手堅く運用中
  • テンバガー(10倍株)を掴む夢は捨てきれず
  • おすすめ銘柄を隠さずブログ・YouTubeで発信中
  • ジュニアNISAの運用についても開設しています。

部下がなかなか同じ方向を見て行動できず成果が上がらない状況を改善する方法は

今回のポイント

  • 成果ではなく、行動を管理する。
  • もっとも早いものが遅いものに勝つ
  • 自己流を排除する

これがSAPSを行う上で重要なポイントです。

意識改革しなきゃって思ってまず目標を設定していきますが、

こんな状況になっていませんか?

この幌馬車は、うまく行っていない会社の従業員たちです。

みな思い思い売上を伸ばそうと努力しています。

しかし、この幌馬車のように正しい方向に進める人ばかりではなく、幌馬車の上でゲームをしたり、逆に引っ張ったりしています。

うまく行かない原因は方向性を整えようと意識をかえていこうと努力しているためです。

このような状況になっていると思い当たる場合は

SAPSを取り入れていくことで皆が同じ方向に向くことができるようになるでしょう。

SAPSを取り入れる前に大事なポイントが4点あります。

注意ポイント

  • まずは始める前に辞める。
  • 行動基準を明確にし、ズレを自己修正できるようにする。
  • 実行できる仕組みを作る
  • コミュニケーションを密にする。

これらは必ずしなくてはならない4点のポイントです。

あとで詳しく説明するが、

ユニ・チャームではこれを明文化し、決めているだからこそ早く動くことができ勝者になりえたと思う。

取組を行う場合は要点を決め徹底することが重要である。

芯がぶれた取組は徹底できず行うことはできない。

そもそもSAPSとはなんぞやって思ってきた頃だと思います。

SAPSとは

SAPSの4文字

  • S:Schedule(スケジュール)
    思考と行動のスケジュールを立てること
  • A:Action(アクション)
    計画通りに実行すること
  • P:Performance(パフォーマンス)
    効果を策定し、反省点・改善点を抽出すること
  • S:Schedule(スケジュール)
    今週の反省を活かして次週の計画を立てること

をそれぞれ表している。

繰り返し繰り返し行うことで、習慣となりそれが社風となる。

これは、子供に教えるのと同じ

毎回同じ時間に同じこと(歯磨きやご飯、学校に行く時間など)を繰り返すことで次第に言わずとも行えるようになってくる。

大人でも同じ、繰り返し繰り返し行い修正を加え行うことで誰でもできる仕組みを構築し高いレベルに引き上げることができる。

働きアリの法則を知っていますか?

2割の働くアリと6割のふつうに働くアリ、そして2割のはたらかないアリ

これは、どんな状況であっても変わらないと言われている。

2割を除去してもまた2割うまれる

しかし、SAPSではこの働かないアリも行動管理することで働かしてしまおうという方法である。

そのため、毎週行い行動管理をしていきます。

ただ、闇雲に毎週管理すればいいわけではアリません。

アリだけに、、、、

まずは定石を知って自己流を排除する必要があります。

そのために使えるのがフレームワークがこの3つ

フレームワークの3つ

  • 3C
  • マーケティングの4P
  • SWOT分析

これを見ている方はすでに、もうこのフレームワークはご存じの方が多いと思います。

3Cは他社と比べて自社の強み、弱みを把握することです。

マーケティングの4Pは、どのように自己ピーアールしていくことが重要化を考えていくこと

SWOT分析とは、内部環境要因、外部環境要因を強み、弱みで四分割して自社の位置づけ、環境を把握すること

これらによって論理的思考が共有されていくのです。

一番重要なこと

ただ、一番重要なのは仕組みではなくコミュニケーション!部下の気持ちに寄り添うことです。これがSAPS成功の鍵!

「ユニ・チャーム SAPS経営の原点―創業者高原慶一朗の経営哲学」

まずは「SAPS」を導入する前にすべきこと

先程も上げた4点

注意ポイント

  • 始める前に辞める。
  • 行動基準を明確にし、ズレを自己修正できる
  • 実行できる仕組みを作る
  • コミュニケーションを密にする。

こちらを詳しく解説していきます。

始める前に辞める

始める前に辞めることを決めるこれができないと導入できません。

SAPSはやることが多くあとで解説するが「OGISM(A)表」「1Pローリング表」「SAPS週報」「週次SAPS会議」など時間をかけなくてはできないことが多い

そのため、今まで行ってきた仕組みの上に導入を試みると

たちまち崩壊します。

今まで積み上げてきたもの、これから実施するSAPSもどちらも失敗してしまいます。

辞めるか辞めないかで悩むようならやらないほうがマシ!

スピード感を持って辞めることを決めていきましょう。

行動基準を明確にし、ズレを自己修正できる

部下自身がしごとの進捗度合いや結果を策定してズレを自己修正するように仕組み化し、遅延なく目標を達成するようにすることが重要です。

そのためには、個々に合わせた伝え方を工夫する必要がある。

能力・性格・意識・関心に合わせて伝え、理解を深める必要がある。

職場のモラルや規律をしっかりと確立し、何をして良くて、何をしては行けないかを明確にしていく必要がある。

失敗には寛容な心で受け止め、自己統制させるように仕向けて習慣づける

これができないと間違いなく、部下はついてこないし

常にコントロールする必要があるため、一向に自己統制できず新たな取組を行うことができない。

実行できる仕組みを作る

実行できる仕組みなく、目標を立てない。

目標だけでは、絵に描いた餅!

実行できることが重要です。

この際、マンネリにならないように注意していくことが重要です。

常に意識的に行動を変えていく必要があります。

PDCAをしっかりと回して、出来る仕組みを作り上げていきましょう

コミュニケーションを密にする

この本では、飲みニケーションを推奨していたが

自分はそれは今どきの流れにはそぐわないと思っています。

飲みニケーション自体が嫌だという人間も多いと思います。

部下の気持ちに寄り添い、感情に訴えるからこそこのSAPSはうまく機能するのです。

理詰めで抑え込むだけでは必ず失敗してしまいます。

できれば、直接合う機会があればいいが今どきZOOMなどのオンラインなども多いので

自分は、オンラインで行っても良いと思います。

ただ少人数で6人以下でやりフリートークもなるべく挟むようにしていくことが重要です。

ZOOMの場合は特に声を上げるのがなかなか難しいと思います。

やり方を月1回は共有し、不満点を早期に摘み目標への近道であることを共有していきましょう。

新しいことをやるときは、まずはやらないことを決める!!

行動管理のための4つのツール

ここからは実践するために使うツール4つを紹介

中途半端に学ぶくらいなら使わない方が良い

それくらい時間がかかるし、きついです。

では紹介します。

4つのツール

  • OGISM(A)表:「緊急性」と「重要性」で課題の優先順位づけを行う
  • 1Pローリング表:「今月の課題」を今週の重点」に変換する
  • SAPS週報:「今週の重点」を日々のスケジュールに落とし込む
  • 週次SAPS営業会議:「今週のパフォーマンス」と「次週の重点」を確認し徹底し全員で共有する

一つずつ詳しく解説していくよ!

OGISM(A)表

これは頭文字をあわせた造語で

「緊急性」と「重要性」で課題の優先順位づけを行うためのツール

参考

  • O:Objective(目的)
  • G:Goal(達成目標)
  • I:Issues(課題)
  • S:Stratgies(戦略)
  • M:Measures(判定基準)
  • (A):Action Plan&Programs(行動計画書)

の頭文字を集めたもの

OGISM(A)は、計画のムダ・ムラ・ムリを発見し早期に発見し、遂行をスムーズにして成果をでかくするためのツール

戦略、共有、行動コントロールがこれ一つでできるようになります。

ただ、作る際は深堀して内容を精査して作り上げる必要があります。

更に他人にも読んでもらい、達成するためにムリがないのか?更に協力してもらえるようにコミュニケーションをとっていきましょう。

作り上げる上で誰に読ますのか?を常に意識しましょう。

更に部下に作らせた場合には、絶対やってはいけないのは「否定しない」こと

本人に気づかせるためにも質問をしていきましょう。

1Pローリング表

OGISM(A)表で正しい計画を立てた次にすることが

この1Pローリング表で行動に落とし込むためのツールです。

今月の課題をいかに解決するかを考えながら、正しい「今週の実行計画」をつくることが1Pローリングです。

問題発見し反省点を見つけていき今月の進捗課題を明確にし、今週の実行計画を完成させていく

ここで大事なポイントは

できたことは書かない

できたことを書いても新たな目標に繋がらないためです。

営業日報にできたことばっかり書いていないですか?

自分もそうでした、、、

「1つのねらい」を持って目標水準を引き上げることが重要!

そのためにはできなかったこと、問題点を発見して次のステップに繋げていく必要があるんです。

SAPS週報

今週の重点をスケジュール化するツールです。

1Pローリング表で明確になった今週の重点をどのように達成するか行動をSAPS週報に記載していく

時間効率を最大化するために、先週の時間配分はどのくらいかかったのか?今週は何%必要か?をチェックして実行するべきなのかを考え

今週のスケジュールを30分単位で日当たりで記載していく。

1Pローリング表から転記するので、1Pローリング表ができてないと進みません!

頑張れ!ここまでくれば、ほぼ完了です。

週次SAPS営業会議

週次SAPS営業会議は、今週の活動結果を確認し次週の重点を周りの人たちと共有して

徹底するための会議です。

正しく記載しても実行の仕組みが必要です。

実行する仕組みが週次SAPS営業会議なんです。

基準を明確にして、マネージャーが徹底させていく

各々が別々の基準で行動を統制してはいけません。

良い仕事をしろ、しっかりやりなさいではだめです。

具体的に出来栄えをマルバツで、そして数量的な基準を示して

感情による統制ではなく、部下にも納得できる基準を示していく必要があります。

自らやるように動機づけをしていきます。

アメとムチをしても一時的なものになりやすいので注意が必要です。

皆がリーダーシップを発揮して動けるようにコミュニケーションは密に取ってくことが重要!

この本では「飲みニケーション」の徹底をしていく

毎週金曜日飲みニケーションをしろと説いている

自分だったら嫌だけどね

 

まとめ

今回は「ユニ・チャーム」創業者の高原慶一朗会長の経営手法を同社の取締役にしてユニ・チャームペットケアの社長である二神軍平氏が纏めた実践に基づいた経営指南書「ユニ・チャーム SAPS経営の原点―創業者高原慶一朗の経営哲学」を解説しました。

今回の話をまとめると

実績管理するのではなく、行動管理しろ

そして

コミュニケーションを密にしろ

というのが

SAPS経営です。

時間はかかるけど、皆を同じ方向性にするためにはとても重要なことだと思います。

これが実践できているからユニ・チャームは強いんだなと理解出きた本でした。

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