
毎年予防注射をしてるけど今年は足りるの?
そもそもインフルエンザって何?
インフルエンザと新型コロナって見分けつくの?
このようなお悩みにお答えいたします。
2020年インフルエンザ対応は?ワクチンは?コロナとインフルエンザの違いは?
そもそもインフルエンザって何?
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原体とする気道感染症です。一般的なかぜ症候群とは、症状が重篤化しやすいため分けて考える必要があるのがインフルエンザとなります。
インフルエンザの語源は?
インフルエンザの流行が定期的にやってくることから、16世紀のイタリアの占星家が、星や寒さの影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源になったと言われています。
2020年インフルエンザのワクチン接種状況は?
2020年は新型コロナウイルスの影響により、インフルエンザワクチンの需要が高まると推測され、過去5年で最大量の6300万人分のワクチンが供給されるとしている。
そして、よりコロナウイルスと併発した場合重篤しやすい方から摂取していただけるよう厚生労働省から通達が出されています。
接種時期ご協力のお願い(厚生労働省より)
2020年10月~ | 65歳以上の方(定期接種対象者) 60歳以上65未満の方(慢性高度心・腎・呼吸器機能不全等) |
2020年10月26日~ | 上記以外の方すべての方 医療従事者、基礎疾患を有する方、妊婦、生後6ヶ月~小学2年の方は早めに受診を |
インフルエンザワクチンは重症化予防などの効果がある一方で、発病を必ず防ぐわけではなく、接種時の体調などによって副反応が生じる場合があります。医師と相談の上、接種いただくとともに、接種後に体調に異変が生じた場合は医療機関にご相談いただくようお願いします。
2020年インフルエンザワクチンの配合は?
2020年度のインフルエンザワクチンは、昨シーズンと同様に4価ワクチンです。4価とは4種類の株を混ぜたものであるという意味です。
2015年から3価から4価に変更となっています。
2020年のワクチンの混合は下記の通りとなっています。
A型株① | 広東ー茂南/SWL1536/2019(CNIC-1909)(H1N1) |
A型株② | 香港/2671/2019(NIB-181)(H3N2) |
B型株① | プーケット/3073/2013(山形系統) |
B型株② | ビクトリア/705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統) |
インフルエンザワクチンは接種後の免疫はどれくらい持つ?
個人差が大きいが、予防効果が期待できるのは2週間から5か月と考えられている。
接種してから5か月たつと免疫が全くなくなるわけではないので、早期に受けるほうが効果的です。
抗インフルエンザウイルス薬は現在6種類
2020年現在、抗インフルエンザウイルス薬は経口3種類、吸入2種類、注射1種類の計6種類です。
経口薬 |
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吸入薬 |
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注射 |
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ゾフルーザ、ラビアクタは、予防的には使えません。
インフルエンザ罹患時の解熱剤の使用について
インフルエンザ罹患時の解熱剤の影響は、小児のインフルエンザ罹患時にアスピリン投与により、ライ症候群発症に関与していることが分かっている。さらに、一部の非ステロイド系消炎剤がインフルエンザ脳症の予後悪化に影響が報告されているため、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸はインフルエンザ罹患中の小児への原則禁忌となっています。
現在、唯一推奨されているのは、アセトアミノフェンが適切とされています。
インフルエンザと新型コロナの症状の違いは?
かかった際の区別をできるようになっておき、症状が出たときに焦らないようになりましょう。
違いは下記の通りです。
インフルエンザ | 新型コロナ | |
症状の有無 | 高熱が出ることが多い | 発熱に加え、味覚症状、嗅覚症状を伴うことがある |
潜伏期間 | 1~2日 | 1~14日(平均5,6日) |
無症状感染 | 10% (ほぼない) | 数%~60% (高い確率である) |
ウイルス排出期間 | 5~10日 | 感染力があるウイルスは10日以内 |
ウイルス排出のピーク | 発病後2,3日 | 発病後1日 |
重症度 | 多くは軽症~中等症 | 重症になることがある |
ワクチン | 毎年流行が違うため、毎年接種が望ましい | 開発中だが、有効なワクチンは今のところない |
治療薬 | あり
| レムデシビルのみ (早期改善につながる) |
致死率 | 0.1%以下 | 3~4% (無症状がいるため正確な数値は不明 発症者に対する致死率) |
現在までに分かっている違いをまとめてあります。
症状が似ていいるため見分け方が難しい。
一番の見分け方は、新型コロナは鼻水症状がないにも関わらず、嗅覚症状、味覚症状がなくなることだとのこと。
急に嗅覚、味覚ともに抜け落ちたかのように感じなくなるとのこと。
そのような症状が出たらまずは慌てずに保健所に連絡するようにしてください。
まとめ
インフルエンザのワクチンは十分に確保されています。しかし、新型コロナウイルスの関係によりリスクが高い65歳以上からワクチン接種が開始されています。
10月26日以降誰でもワクチン接種可能となりますので、いつも打っていない方も今年は接種をしたほうが良いと思います。
インフルエンザと新型コロナの症状の違いは、味覚、嗅覚ここがポイントです。
症状が出た場合は、慌てずに、医療機関、保健所へ電話にてまずは相談をするようにお願いします。
<参考>
厚生労働省>インフルエンザ総合ページ → こちら