
何を聞いたらいいか分からない!
失敗したら困る!
上手く説明するコツはある?
このようなマネジャー歴5年のごんがお悩みにお答え致します。
新人薬剤師だけでなく、服薬指導が苦手な方も一緒に学びましょう。
できるようになると服薬指導が楽しくなりどんどん行きたくなりますよ。
服薬指導のコツ【明日から実践できるポイント5選】
2020年からより一層、厚労省が定める『患者のためのビジョン』
対物業務から対人業務への移行を進められ、
患者様への投薬時の服薬指導は重要なものとなってきています。
ベテランでも、難しい服薬指導にもコツがあるんです。
コツを学べば、自信をもって服薬指導が出来るようになり、患者様もより一層信頼感を寄せてくれるようになります。
一緒に学んでいきましょう。
すぐには、出来るようになりません。毎日の積み重ねが大切です。
コツの1つからでもまず意識して明日から実施していきましょう。
そして、何度も読み返して改善して実践
服薬指導とは、誰の為に何を伝えるもの?
そもそも、服薬指導は誰の為に何を伝える為に行っているかを考えましょう。
『薬剤師が患者様に対して正しく服用出来るように薬の情報提供する為』
複雑な服用方法(週一回、空腹時など)、注射、吸入器などの使い方、重大な副作用の初期症状がでた時の対処方法などを情報提供することで、安全に服用してもらうために行っています。
昔は薬を渡すだけで終わりという時代もありましたが今はそうではなくなっています。
薬剤師は、患者様に薬の知識を身につけて頂けるところまで説明する必要があるんです。
そして、今は投薬した後も服薬フォローアップし投薬して終了ではありません。
服薬フォローアップに関してはこちらからご確認ください。
-
服薬フォローアップ薬歴の記載方法【詳しく解説いたします】
続きを見る
服薬指導時の説明すべきポイントは?
服薬指導を行う際に、少しの時間で伝えるべき内容は多いです。
重要なポイントをあげますので、時間がない患者さんでもこれは確認していきましょう。
- 薬の名称
- 薬の効能効果
- 薬の用法用量
- 副作用について(軽微、重篤)
- 副作用が起こった時の対応法
- 飲み忘れたときの対応
- 治った後の薬の取り扱い
- 飲み合わせ
これらは重要なポイントで必須項目ですので、必ず確認し伝えていきましょう。
明日から服薬指導が楽しくなる【服薬指導のコツ5つ】
服薬指導が苦手な人はこれができていません。
苦手な人はまず、この5つのうち1つでも明日実践してみましょう。
いきなり全部意識する必要はありません。一つずつ意識して行うことで確実に変わることができます。
ぜひ明日の服薬指導から実践していきましょう。
①話を聞くこと
伝えることが大切な服薬指導で、「聞くこと」がコツなのか?
服薬指導とは、コミュニケーションです。
やる気のある新人のありがちなミスが、一方的に情報を伝えることにより情報量は多く伝えているが、患者様が理解していないことがある。
なぜこのような事態となってしまうかというと、
患者様が欲しい順番にて情報が伝えていないことにより、患者さんがうまく情報を組み立てることができないからなんです。
患者さんが情報の海に溺れてさせてしまっています。
そして、薬剤師は空回りしてしまうんです。
そうならないためには、まずは「聞くこと」これが重要なんです。
患者さんの話を聞き、それに回答するようにしていきましょう。
服薬指導は、聞くことから始まります。
②寄り添うこと
患者様体調を瞬時に把握し、寄り添っていきましょう。
薬局には、体調不良の状態で来店される方もいらっしゃいます。
たとえば、高熱の方、足が不自由で立っているのがつらい方、手が不自由でアンケートを書くの辛い方など
目が悪くて薬袋が見にくい方なども来たりします。
このような方の情報を瞬時に把握し、患者さんに必要なサービスを提供することが重要です。
そのためには、患者さんに常に寄り添い、気を使えるようにしておくことが大切です。
それを行うことで、気を許してもらいやすくなり、聞いていないようなことまでもいろいろしゃべってくれるようになります。
服薬指導は寄り添うことで話が弾む。
③柔軟な対応をすること
薬局には、様々な方がいらっしゃいます。特にドラッグストアはそれが顕著です。
薬をもらってすぐに帰りたい方、不安があってしゃべりたい方など服薬指導に使える時間は様々なんです。
だからこそ、服薬指導を行う際は患者様の状況を寄り添うことで把握し、一律な対応をするのではなく
時間がない方には、必要な情報のみはしっかり伝え、確認するだけとしていく。
しゃべりたい方には、しっかりと不安な内容を聞くことで安心してもらえるように徹底していきましょう。
逆な対応をすると、クレームの原因となります。
服薬指導で患者の情報を把握し、柔軟な対応をすることで満足度アップです。
④一度終わりではない
あれもこれも伝えたいと思い、情報を伝えても覚えていられるのはほんのわずかです。
一度きりだと思わず、何度も来てもらえると思って伝えることで情報の定着することができるようになります。
必要な情報は伝え、聞くことは重要ですが、重大な副作用をすべて伝える必要はありません。
添付文書をすべて伝える必要はありません。
何度も来てもらう中で、薬歴を完成させるようにしていきましょう。
薬歴を完成させることで、患者さんにも重要な情報が計画的伝えることができます。
服薬指導は、一度で終わりではないことを意識して情報を覚えてもらえます。
⑤ツールは活用する
ごんは良く活用するのは、くすりのしおりです。
レセコンから呼び起せるものをうまく活用しています。
メーカーからの指導箋なども、活用することが家に帰ってからも飲み間違えなかったり
薬をうまく使ってもらうことに繋がります。
服薬指導の時間はとても短いです。
短い時間のなかで、伝えるためにはツールを使うことで家に帰ってからも患者さんが自分で確認することができるようになります。
服薬指導の目的は、薬を正しく服用することです。
しゃべるだけが服薬指導ではありません。ツールを使ってコンプライアンスアップ!
まとめ【服薬指導とは】
服薬指導とは、コミュニケーションです。
コミュニケーションを意識すれば相手を観察し、聞く姿勢があれば伝えたいことがうまく伝えられ、聞きたいことが効けるようになります。
服薬指導が楽しくできるようになると、薬剤師はすごく楽しくなります。
服薬指導がうまくなると、患者さんのコンプライアンスが上がり、QOLが向上します。
感謝される回数が増えていきます。
自分なりのコミュニケーションを見つけていきましょう。
マネすることも大切ですが、自分なりの話しやすさを見つけることも重要です。
苦手だから避けるのではなく、数をこなし、改善するようにしていきましょう。
明日の投薬時にまずは、聞くことから意識して一流の薬剤師をめざしてください。